検査薬にうっすらと線が出て、「今、何週なんだろう」と検索したところではないでしょうか。調べてみると「妊娠2週で受精」「妊娠4週で生理予定日」といった説明が出てきて、数字と自分の体の感覚がどうにも噛み合わない。まだ心当たりの時期からそんなに経っていないのに、もう2週間? と戸惑った方は少なくないと思います。
この記事では、妊娠週数がどこを起点に数えられているのか、そしてなぜ「妊娠2週ではまだ妊娠が成立していない」ことが起きるのかを、出産予定日の決まり方まで含めて整理します。

妊娠週数は「最終月経の初日」から数える
先に結論を書きます。妊娠週数は、受精した日でも、着床した日でもなく、最後にきた生理(最終月経)の開始日を「妊娠0週0日」として数えます。これは日本産科婦人科学会や世界共通の産科の数え方で、母子健康手帳や妊婦健診もこの基準で進みます。
なぜ受精日ではなく最終月経なのか。理由はシンプルで、受精した日は正確にはわからないからです。排卵や受精の瞬間を本人が特定するのは難しい一方、生理が始まった日は多くの人が把握できます。だから「誰でも同じ起点で数えられる日」として、最終月経の初日が選ばれています。
7日でひと区切り、4週(28日)で「妊娠1か月」と数えるので、対応はこうなります。
| 妊娠週数 | 妊娠月数 | 体の中でおおよそ起きていること |
|---|---|---|
| 0〜3週 | 妊娠1か月 | 最終月経〜排卵・受精・着床のころ |
| 4〜7週 | 妊娠2か月 | 生理の予定日を過ぎ、検査薬が陽性になりやすい |
| 8〜11週 | 妊娠3か月 | つわりが出やすい時期 |
| 36週〜 | 妊娠10か月 | いつ生まれてもおかしくない時期に入る |
「妊娠2週なのに受精していない」のからくり
ここが多くの人がつまずくところです。最終月経の初日を0週0日とすると、その時点ではまだ生理の最中。排卵が起きるのは、平均的な周期の人でおよそ2週間後、つまり「妊娠2週」ごろにあたります。
つまり数えの上では、妊娠0〜1週の間はまだ排卵も受精もしていないわけです。「妊娠しているのに妊娠していない期間」という不思議な区間が生まれるのは、起点が受精ではなく生理だからにほかなりません。受精・着床が済んで妊娠が体の上でも成立するのは、だいたい妊娠3週の終わりごろ。検査薬で陽性が出はじめるのは、その後の妊娠4週以降が目安です。
「最終月経+2週で排卵」は、周期が28日前後の人を想定した目安です。周期は人によって違い、同じ人でも月ごとにズレます。排卵が遅れれば、実際の妊娠の進み具合と週数の計算に差が出ることもあります。排卵日の考え方は「排卵日はいつ?「生理から14日目」を信じていると、5日ずれることがある」でも詳しく触れています。
出産予定日は、最終月経から280日で決まる
同じ数え方の延長で出産予定日も決まります。最終月経の初日から数えて満40週0日(280日)目が、出産予定日です。周期が規則的な人なら、最終月経の初日を覚えておくだけで自分でおおよその予定日を出せます(月から3を引く、または9を足し、日に7を足す、という古典的な計算法もあります)。
ただし予定日はあくまで「40週ちょうど」という計算上の一点であって、その日に生まれる人はごくわずかです。妊娠37週0日から41週6日までに生まれれば「正期産」とされ、この幅のどこで生まれても標準的なお産と考えられています。予定日を1日でも過ぎると焦ってしまいがちですが、数字は目標ではなく目安、というくらいに受け取っておくと少し気が楽になるのではないでしょうか。
なお、妊娠初期の健診では、赤ちゃんの大きさを超音波で測って予定日を修正することがあります。排卵がずれていた場合などに、実際の育ち方に合わせて数え直すためです。最初に自分で計算した週数と健診で言われた週数が違っても、慌てなくて大丈夫です。
数えるより、記録して「今どこか」を見えるようにする
ここまで読んで、「毎回280から引き算するのは面倒」と感じた方も多いと思います。私も、頭の中で週数を計算し続けるのはすぐに投げ出してしまうタイプです。
ママレコでは、出産予定日を一度登録しておくと、今日が妊娠何週何日で、予定日まであと何日かを自動で表示します。健診のたびに手で数え直す必要はありません。予定日が健診で修正されたら、その場で登録し直せば、以降の週数もまとめて更新されます。
もうひとつ地味に効いてくるのが、最終月経の初日を記録として残しておくことです。週数も予定日も、この一点から逆算されます。生理周期を記録しておけば、いざ妊娠が分かったときに「最終月経はいつだったか」をカルテ代わりにさっと確認できます。妊娠前の周期の記録がそのまま初診で役立つ、というわけです。妊娠中の体重の考え方は「妊娠中の体重、増えすぎ? 実は2021年に「増やす方向」へ基準が変わりました」にまとめています。

ママレコが表示する週数・予定日・予測は、記録にもとづく目安であり、医療的な診断ではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。
数字に振り回されず、ひとつずつ
妊娠週数は、受精日ではなく最終月経の初日から数える。だから「妊娠2週」にはまだ受精前の期間が含まれるし、出産予定日はその起点から280日目の一点にすぎません。仕組みが分かってしまえば、検索で見かける数字と自分の感覚のズレに、いちいち動揺しなくてよくなります。
今日の時点であなたが何週なのか。それが分かれば、次の健診まで、目の前のひとつずつに向き合っていけるはずです。
参照
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