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夜のリビングで、ふとんに寝かせた赤ちゃんの額にそっと手を当てて熱を確かめる母親。左側に「熱の高さより いつもと違う」の見出し 育児

赤ちゃんの熱は何度から受診?高さより大事な「いつもと違う」の見つけ方

2026.09.14 ・ ママレコ編集部

夜、なんだか抱っこした腕が熱い気がして体温計を挟む。ピッと鳴って、表示は38度すこし。時計を見ればもう22時で、病院はとっくに閉まっている。「今すぐ連れて行くべき?」「朝まで待って大丈夫?」——画面の数字とにらめっこしながら、そんなふうに固まってしまった夜はないでしょうか。

「赤ちゃん 熱 何度から」で検索すると、たいてい「37.5度以上が発熱」と出てきます。それは間違いではないのですが、その数字だけで受診するかを決めると、かえって迷いが深くなります。この記事では、何度かよりも先に見てほしいところと、夜の判断を助ける記録のしかたを整理します。

夜のリビングで、ランプの灯りの下、眠る赤ちゃんの額にそっと手のひらを当てて熱を確かめる親の手元

「何度から」の前に、月齢と全身の様子を見る

先に、いちばん大事なところを書きます。発熱の目安として37.5度以上という数字はよく使われますが、受診するかどうかは、熱の高さ「だけ」では決まりません。同じ38度でも、機嫌よく遊んで水分がとれている子と、ぐったりして飲まない子とでは、意味がまったく違うからです。

保育所向けの国のガイドライン(こども家庭庁)でも、37.5度や38度という数字が出てきます。ただし同じ資料で、体温はあくまで目安で、その子の平熱に応じて判断するとはっきり書かれています。ふだんの熱とどれくらい違うか、元気はあるか、飲んだり食べたりできているか。そうした様子を合わせて見るのが基本です。

赤ちゃんの平熱は大人より高めで、しかも一人ひとり違います。厚着や泣いたあと、暑い部屋でも上がるので、その子の「ふだん何度か」を知っておくことが、いちばんの物差しになります。

そのうえで、熱の高さと重症度は必ずしも比例しません。ここが、次の項目で解いておきたい誤解です。

ここだけは「様子を見る」より受診を

特に生後3か月未満の赤ちゃんは別扱いです。こども家庭庁のガイドラインでは、3か月未満で38度以上の熱があるときは「至急受診が必要」とされています。この月齢で熱っぽいときは、自己判断で様子を見ずに早めに相談してください。夜や休日に迷ったら、こども医療電話相談「#8000」に電話できます。小児科医などに相談でき、お住まいの都道府県の窓口につながります。

「38度=すぐ病院」ではない理由

よくある解説では「◯度で受診」「◯度で救急」と、しきい値が並びます。分かりやすいのですが、前提が少しずれているように思います。

そもそも熱は、体がウイルスや細菌と戦うために、自分で体温を上げている防御反応です。熱の数字は「どれだけ頑張っているか」を映しているだけで、「どれだけ危ないか」をそのまま表しているわけではありません。

だから、40度近くても水分をとって眠れている子もいれば、38度台でも呼吸が苦しそうでぐったりしている子もいます。注意すべきなのは、数字が高いことそのものより、全身の様子がいつもと違うことなのです。

熱そのものを無理に下げることが目的ではない、というのも知っておくと気持ちが楽になります。解熱剤は病気を治す薬ではなく、つらさをやわらげて水分や睡眠をとりやすくするための手助けです。使うかどうか、何を使うかは、月齢や体重で変わるので、かかりつけ医や薬剤師に確認するのが安心です。

親の側でできて、しかも診察の役に立つのは、「いつから」「何度が」「どう変わったか」を残しておくこと。ここは医療ではなく、記録と観察の領域です。次に、今夜みるところを具体的に並べます。

今夜、家でみるところ

熱の高さを何度もはかり直すより、次のような全身のサインを落ち着いて見るほうが、判断の助けになります。

みるところ 落ち着いて待てる目安 早めに相談したいサイン
機嫌・意識 あやすと笑う、目が合う ぐったり、あやしても反応が薄い、視線が合わない
水分 母乳・ミルク・水分がとれている 飲めない、半日ほどおしっこが出ない
呼吸 ふだんどおり 息が速い・苦しそう、ゼーゼーする
見た目 顔色がふだんどおり 顔色や唇の色が悪い、体に発疹が広がる
熱の続き方 上がり下がりしながら数字が動く 何日も高いまま、下がってまた上がるを繰り返す

こうして分けてみると、「38.2度」という一点の数字より、その子がいまどんな様子かのほうを見ていることに気づきます。数字は判断材料の一つにすぎません。

そして、朝いちばんに受診したとき、医師にほぼ必ず聞かれるのが「いつから、何度くらいでしたか」です。寝不足の頭で、昨夜からの経過を正確に思い出すのは、思いのほか難しいものです。

「たしか昨日の夜は高くて…朝は下がって…」とあいまいに答えると、返ってくる助言もあいまいになりがちです。ここは、うんちの色と回数の記事で書いた「記録が診察を変える」という話と、そっくり同じ構造になっています。

迷わず受診・救急相談を考える場面

次のようなときは、自己判断で様子を見ずに受診や相談を検討してください。生後3か月未満で38度以上、けいれん(手足のつっぱりやガクガク)、ぐったりして反応が薄い・意識がはっきりしないとき。また、水分がとれずおしっこが半日以上出ない、呼吸が苦しそう、顔色や唇の色が悪いときも同じです。この記事は一般的な情報の整理であり、医療的な診断ではありません。判断に迷うときは#8000や小児救急に相談してください。

家でできるケア

受診までのあいだや、様子を見ると決めた夜にできることも、ガイドラインにまとめられています(こども家庭庁)。

  • 水分をこまめに: 母乳やミルク、湯ざまし、経口補水液などで補う。吐き気がなければ、飲みたいだけ飲ませてよい
  • 暑がるときは薄着に: 部屋を涼しくする。反対に、手足が冷たい・寒気があるときは温める
  • 高い熱のとき: 首のつけ根・わきの下・足のつけ根を冷やす。嫌がるなら無理にしなくていい
  • 汗をかいたら: よく拭いて着替えさせる

熱の上がりはじめは手足が冷たく、上がりきると暑がる、ということがよくあります。着せる・脱がせるは、その時の様子に合わせて変える、と覚えておくと迷いません。

ママレコでできること

ここまでは、アプリがなくてもできる話です。紙のメモに時刻と体温を書いていけば、それで十分です。ただ、夜中に何度も起きてはかる状況で、「頭の外に経過を預けておきたい」ときに、記録アプリが少しだけ肩の力を抜かせてくれます。

ママレコでは、育児記録の体温として、時刻と温度をワンタップで残せます。体調のメモも一緒に付けられるので、「38.5度・水分はとれた・機嫌はまずまず」といったその時の様子をあとから見返せます。

何度かはかると、「昨夜38.5度→朝37.2度→また38度」という上がり下がりの経過が、時系列で並んだ一覧になるのがポイントです。この「一点の数字ではなく推移」が、診察のときに医師へ正確に伝わり、「じゃあ様子を見ましょう」だった返事が、根拠のある一歩に変わっていきます。

ママレコの育児記録画面。体温が時刻とともに時系列で並んでいる

そして体温は、育児記録なのでパートナーと無料で共有できます(育児記録と成長記録の共有は無料です)。夜通し看病した側が朝に病院へ連れて行けないとき、連れて行く側が「昨夜からの経過」をそのまま見られるので、「何度だった?」の確認から始めなくてすみます。

看病を片方に任せきりにしない工夫は、育児の分担と情報格差の記事でも触れています。予防接種のあとの発熱を記録しておく使い方は、予防接種スケジュールの記事ともつながります。

もうひとつ、発熱の夜に効くのが緊急連絡先です。かかりつけの小児科・夜間の救急外来・保育園・実家の番号を登録しておくと、一覧からタップするだけで電話をかけられます。電話アプリが番号を入れた状態で開くだけで、勝手に発信はしません。

「救急・消防 119」と「こども医療でんわ相談 #8000」は最初から入っているので、ひとつも登録していなくても使えます。熱が上がってきた夜に、連絡先を探すところから始めずにすみます。

ママレコの緊急連絡先画面。119と#8000に加えて、かかりつけ医・保育園・家族がタップで発信できる一覧

登録した連絡先は、パートナーにも共有される仕組みです。経過を共有できるのと同じで、どちらが病院に連れて行くことになっても、番号を探すところからは始めなくてすみます。#8000 の受付時間は都道府県で異なるので、一度お住まいの地域の時間帯を確かめておくと、夜に迷いません。

予測・記録は目安です

ママレコが表示する予測・判定や、記録した体温は、あくまで目安であり、医療的な診断ではありません。発熱時の対応や受診の要否は、月齢や状態によって変わります。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。

体温計の数字に、一喜一憂しなくていい

熱の数字は、上がったり下がったりします。夜中に少し上がっただけで「悪化した」と感じ、朝に下がって「治った」と思い、また上がって落ち込む——その波に、こちらの気持ちまで振り回されてしまいます。

でも、見てほしいのは一点の数字ではなく、その子が水分をとれているか、眠れているか、あやすと反応するか。そして、翌朝に落ち着いて経過を伝えられるように、時刻と温度と様子を、そのつど短く残しておくことです。

完璧な看病日誌でなくていいのです。次にはかったとき、前の一行があるだけで、夜の判断はずいぶん静かになります。まずは今夜の一回を、書き留めるところから始めてみてください。

参照

ママレコで、毎日の記録をかんたんに。
妊活から育児まで、ふたりで使える記録アプリです。

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