おむつを開けて、いつもと違う色だった瞬間の、あの心臓の縮む感じ。わかります。
赤ちゃんのうんちは、ほとんどの場合、色が変わっても心配いりません。ただし、例外が3色だけあります。ここだけは、覚えておく価値があります。

すぐ受診してほしい、3つの色
白っぽい(クリーム色・灰白色)
胆汁が腸に流れていないサインのことがあります。代表的なのが胆道閉鎖症です。赤ちゃんのおよそ1万人に1人がかかる病気で、早く見つけて、早く治療(手術)することがとても大切です。
母子手帳には、そのための「便色カード」が付いています。使い方は次のとおりです(札幌市衛生研究所の解説による)。
- 生後2週、1か月、1〜4か月のときに、うんちの色をカードと見比べる。とくに生後2か月ごろは注意
- 1〜3番に近い色なら、すぐに小児科などを受診
- 4〜7番なら、定期的に色を確認する。1〜3番に近づいてきたら受診
赤い(血が混じる)
うんちの表面に、数滴の血がつく程度のことはあります。ただ、イチゴゼリーのような、血と粘液が混じった暗い赤色のうんちは、腸重積のサインのことがあります(MSDマニュアル家庭版)。
腸重積は、生後6か月〜3歳に多い病気です。急にお腹を痛がって泣く・吐くといったことをくり返し、だんだんぐったりしてきます。時間がたつと腸が傷むため、迷わずすぐに受診してください。
黒い(真っ黒でタール状)
血液が、胃や腸を通るあいだに黒く変わったもので、食道・胃・小腸など、消化管の上のほうからの出血が疑われます(MSDマニュアル家庭版)。飲んでいる薬があれば、受診のときに伝えてください。
受診したとき、必ず「どんな色でしたか」と聞かれます。言葉で説明するのは、驚くほど難しいです。「黄色っぽい…でも緑っぽくもあって…」。その場でおむつの写真を撮っておくと、診察がスムーズに進みます。少し抵抗があるかもしれませんが、これは本当に役に立ちます。
黄色・緑・茶色は、基本的に心配いりません
一方で、よくある色の変化は、ほとんど問題ありません。 日本小児科学会の「こどもの救急」でも、次のようなうんちが健康な赤ちゃんの例として紹介されています。
- 黄色(淡い黄緑色): 母乳の赤ちゃんに多い色です
- 緑色: おむつについたまま空気に触れると、緑色に変わることがあります
- 茶色: 離乳食が進むと、色やにおいが大人のうんちに近づいていきます
色よりも、機嫌・飲み具合・体重の増え方のほうが、ずっと大事な指標です。
「出ない」は、何日からが便秘なのか
回数の話もしておきます。MSDマニュアル家庭版によると、新生児は1日4回以上、1歳までの赤ちゃんは1日2〜4回ほどうんちをします。母乳の赤ちゃんは、ミルクの赤ちゃんより回数が多めです。
ただし、回数には個人差があります。同じ資料では、次のような場合を「便秘」としています。
- いつもより2〜3日長く、うんちが出ていない
- うんちがかたい、または出すときに痛がる
- うんちの表面に数滴の血がついている
真っ赤な顔でいきむ姿は心配になりますが、多くはうまくおしりの力を抜けないために起こるもので、自然におさまっていくとされています。
「何日出ていないか」だけでは判断できません。 赤ちゃんの様子とセットで見る必要があります。
生まれて24〜48時間たってもうんちが出ない。体重が減る・増えない。飲みが悪い。血便、熱、吐く、お腹がふくれている。こうしたサインがあるときは、便秘だけの問題ではないこともあるので、小児科を受診してください(MSDマニュアル家庭版)。
「たぶん一昨日…」では、助言の精度が上がらない
小児科で必ず聞かれるのが、これです。
「最後にうんちが出たのは、いつですか」
そして、たいてい正確には答えられません。寝不足のなか、何日も前の記憶を辿るのは無理です。 「たぶん一昨日…いや、その前かも」と答えると、医師も「じゃあ様子を見ましょうか」としか言えません。

ママレコでは、おしっこ(💧)とうんち(💩)を別々に記録できます。うんちは、かたさ・色・量まで残せます。ワンタップで、時刻は自動です。
そして日付詳細を開けば、その日に何回出たかが一目でわかります。「最後に出たのは3日前の朝です」と言えるだけで、返ってくる助言の精度が変わります。
記録は、不安を減らすためにある
うんちの記録なんて几帳面すぎる、と思われるかもしれません。でも、目的は几帳面さではありません。
「あれ、そういえば出てないかも」という漠然とした不安を、事実に変えるためです。
記録を見て「昨日出てる」とわかれば、心配しなくて済みます。「3日出ていない」とわかれば、様子を見るか受診するかを、根拠を持って判断できます。どちらに転んでも、気持ちが楽になります。

パートナーと共有していれば、「今日うんち出た?」と聞かなくても、同じ記録が見えます。夜中に交代したときも、直前の状況がわかった状態で対応できます。
気になる症状があるときは、自己判断せず小児科を受診してください。特に白っぽいうんち・粘液の混じった血便・黒いうんち、くり返し吐く、ぐったりしているときは、迷わず受診してください。
参照
- 札幌市衛生研究所「便色カードの使用方法と発見できる疾患について」
- 国立成育医療研究センター「胆道閉鎖症早期発見のために」
- 日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)健康な赤ちゃんのウンチ」
- MSDマニュアル家庭版「腸重積」
- MSDマニュアル家庭版「小児の便秘」
- MSDマニュアル家庭版「消化管出血」
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