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窓辺の明るい木のテーブルに置かれたメモ帳とペン、家の鍵、たたんだ新生児の服(人物なし) 妊娠

出産準備でパパがやることリスト|当日の段取り・手続き・育休を妊娠中に決めておく

2026.08.31 ・ ママレコ編集部

「出産準備、何か手伝えることある?」

パートナーにそう聞いたら、肌着が何枚、ガーゼが何十枚、と長いリストを渡された。言われたものをカートに入れながら、なんとなく「これでいいんだろうか」と思ったことはないでしょうか。買い物は確かに助かる。でも、産まれるその瞬間に自分が何をするのかは、正直まだ何も決まっていない。そんな状態のまま臨月を迎える人は、けっこう多いように思います。

この記事は、パパの出産準備を「モノをそろえる」から一度切り離して、妊娠中に決めておくべき段取りのほうに焦点を当てます。当日いちばん慌てるのは、たいてい買い忘れではなく、決めていなかったことのほうだからです。

玄関の木製シェルフに置かれた入院用のボストンバッグと車の鍵、小さなメモ帳

パパの準備は「買い出し」より「決めごと」に価値がある

先に結論を書きます。ベビー用品をそろえる作業は、正直なところ、通販でも近所の店でも数日あれば片づきます。後から買い足しても間に合うものが大半です。ベビー用品の切り分け方そのものは「出産準備リストは「全部そろえる」をやめる。今いるもの・後で買えるものの分け方」にゆずるとして、パパにしかできない準備は別のところにあります。

それは、お産が始まってから退院までの数日間、自分がどう動くかを妊娠中に決めておくことです。陣痛が来たら誰にどう連絡するか。どうやって産院まで行くか。立ち会うのか、待つのか。

入院しているあいだ、家のこと・上の子・ペットはどうするのか。これらは買っておけるものではなく、その場で考える余裕もない。だからこそ、まだ落ち着いている今のうちに、ふたりで一度話して決めておく価値があります。

モノは忘れても後から届きます。でも「陣痛が来た、さあどうする」を当日ゼロから考えるのは、いちばん動揺しているときにいちばん重い判断をすることになります。パパの準備は、ここを先回りしておくことだと思うのです。

なぜ「当日なんとかなる」が、なんとかならないのか

「そのときになったら動けるだろう」と思いがちですが、実際にはうまくいかないことが多いです。理由はいくつかあります。

ひとつは、お産はいつ始まるか読めないこと。予定日はあくまで計算上の一点で、その日ちょうどに産まれるとは限りません。妊娠37週から41週までの出産は「正期産」とされ(日本産科婦人科学会)、この幅のどこで始まってもおかしくありません。

深夜かもしれないし、あなたが出張中や会議中かもしれない。「動ける前提」で構えていると、想定していない時間帯に始まったとたんに固まってしまう。

もうひとつは、始まってからは本人も冷静ではいられないこと。陣痛の合間に「タクシー会社の番号どこだっけ」「保険証どこにしまった」を探すのは、産む側にとって相当な負担です。ここで頼りになるはずのパパが同じように探し始めると、二人でパニックになります。連絡先も持ち物の置き場所も、痛みが来る前に共有しておくだけで、当日の景色がまるで変わります。

そして、入院は数日続くこと。お産の日だけを乗り切ればいいわけではありません。産後の入院中、家に残る生活は誰かが回さないといけない。上の子の送り迎え、ペットの世話、たまっていく家事。ここを決めていないと、パパは病院と家を往復するだけで疲れ果ててしまいます。

立ち会いは「する/しない」だけの話ではありません

立ち会い出産は、産院の方針や感染状況によって条件が変わることがあります。分娩室に入れる人数やタイミングに制限がある産院もあります。立ち会えるかどうか、どの場面から入れるのかを、事前に産院に確認しておくのがおすすめです。当日「入れると思っていたのに」というすれ違いを避けられます。立ち会わない選択も、決して珍しいことではありません。ふたりが納得して決めた形が、その家の正解だと思います。

妊娠中に、ふたりで決めておきたいこと

完璧な計画表はいりません。要は「その場で考えないで済むようにしておく」ことなので、次の項目を一度だけ口に出して決めて、スマホやメモにまとめておけば十分です。上から順に、当日に近い順で並べました。

決めておくこと 具体的に話すこと
連絡の手順 陣痛・破水が来たら、まず誰に・どの順で連絡するか。産院の夜間連絡先、あなたの職場への一報
産院までの移動 自家用車かタクシーか。深夜や渋滞時の代替手段。陣痛タクシーの登録の有無
立ち会いと持ち物 立ち会うか、どこから入れるか。母子健康手帳・診察券・保険証の置き場所を共有
入院中の家のこと 上の子・ペット・食事・洗濯を誰がどう回すか。頼れる実家やサービスの当てはあるか
退院直後の分担 帰宅してすぐの数日、家事と赤ちゃんの世話をどう分けるか。車で帰るならチャイルドシート(6歳未満は使用が法律で義務)
育休や休みの段取り 産後にまとまった休みを取るか。取るなら勤務先へいつ申し出るか

いちばん上の「連絡の手順」は、地味ですが効果が大きいです。破水は陣痛より先に来ることもあり、そのときは自己判断で待たずに産院へ連絡するのが基本です。「こうなったら、まずここに電話」という一行を先に決めておくだけで、当日ふたりが探しものをせずに動けます。

そして見落とされがちなのが、いちばん下の「育休や休みの段取り」です。産後パパ育休は、子どもが生まれてから8週間以内に、通常の育休とは別に通算4週間(28日)まで、2回に分けて取れます(厚生労働省)。ただし、申し出は原則として休業を始める2週間前までです。会社によっては1か月前までのこともあり、直前では間に合いません。

妊娠中の今のうちに勤務先の窓口に確認しておくと、当日の動きに集中できます。育休を「取ってから何をするか」までは「男性育休、取る前に決めておくこと。「とるだけ育休」にしない段取り」で詳しく書きました。

「知っている量」の差が、退院後にそのまま出る

もう一段、先の話をします。お産の日を乗り切ると、次は退院後の生活が始まります。ここで効いてくるのが、赤ちゃんのことをどれだけ把握しているかの差です。

出産のその日まで、体調も健診も授乳の見通しも、情報の多くは産む側に紐づいて積み上がっていきます。パパが妊娠中にこの流れから離れていると、退院した瞬間に「授乳って何時間おき?」「うんちの色はこれで大丈夫?」と、ゼロから聞く立場になります。

聞かれる側は、そのたびに説明することになり、説明そのものが負担になっていきます。当日の段取りと同じで、退院後の分担も、情報が片方に偏っていると成り立ちません。

出産前後の手続き、パパが担えること

産後の手続きは、動けない産む側に代わって、パパが引き受けやすい仕事です。期限のあるものを先に確認しておきましょう。

手続き 期限・内容 届け先
出生届 生まれた日から14日以内 出生地・本籍地・届出人の所在地の市区町村役場
児童手当 生まれた日の翌日から15日以内に申請 住んでいる市区町村(公務員は勤務先にも)
出産育児一時金 赤ちゃん1人につき原則50万円。産院が代わりに申請する「直接支払制度」もある 加入している健康保険
産後パパ育休 休業を始める2週間前までに申し出(会社により1か月前まで) 勤務先

児童手当は、申請が遅れると、遅れた月の分を受け取れなくなります(こども家庭庁)。出生届と同じタイミングで済ませられるよう、役所の窓口や持ち物を事前に調べておくと安心です。

お金のことも見ておきましょう。産後パパ育休を取ると、休む前の給料の67%ほどが給付金として出ます。赤ちゃんが生まれて8週間のうちに、あわせて14日以上休むといった条件を満たすと、さらに13%ほどが足されます(最大28日ぶん)。ママが産後休業中なら、ママの育休は条件になりません。合わせて80%で、手取りでは10割ほどになるとされています(厚生労働省)。

段取りを、頭の中だけに置かない

ここまで読んで、「決めることが多いな」と感じたかもしれません。でも一度に全部やる必要はなくて、思いついた順に書き出して、決まったところから埋めていけば大丈夫です。私も、こういう段取りは頭の中だけに置くとかならず抜けるので、必ずどこかに書き出すようにしています。

ママレコには、日付にも記録にも縛られないメモ機能があります。iPhoneのリマインダーのようなチェックリストです。「陣痛が来たら」「入院中の家のこと」といった自分たちの見出しを作って、決まったことを一行ずつ足していけます。

そろった段取りからチェックして消していけるので、当日はそのメモを開くだけでいい。連絡先や持ち物の置き場所も、ここに書いておけば探さずに済みます。

もうひとつ地味に効くのが、出産予定日を登録しておくことです。ママレコは予定日を入れておくと、今日が妊娠何週何日で、予定日まであと何日かを自動で表示します。

「育休の申し出は早めに」「立ち会いの確認は健診のときに」と決めても、頭の中で毎回逆算するのは面倒です。あと何日かが見えていれば、準備の締め切りが具体的な日付になります。健診や面会の予定は、カレンダーに入れておけば当日まで見失いません。

ママレコのホーム画面

そして退院後を見すえるなら、今のうちに知っておいてほしいことがあります。ママレコの授乳・おしっこ・うんち・睡眠・離乳食といった育児記録は、パートナーと無料で共有できます。共有すると、どちらのスマホからでも同じ記録が見られて、どちらからでも追加・編集ができる。

パパが妊娠中に役割を「パパ」で登録しておけば、産まれたその日から一緒に記録を付けていけます。「授乳、前は何時だっけ」を聞かなくても、自分でアプリを見て動ける——退院後にいちばん効いてくるのは、この状態です。

共有されるもの・されないもの

ママレコでパートナーと共有されるのは、育児記録と成長記録(お子さまの情報)です。生理・基礎体温・妊娠の記録や、アイコン付きのプライベート予定は共有されません。体のことや個人の予定まで筒抜けになるわけではないので、安心して使えます。

表示・予測は目安です

ママレコが表示する週数・予定日などは、記録にもとづく目安であり、医療的な診断ではありません。気になる症状や体調の変化があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。

買うより、決めておく

パパの出産準備は、リストのモノを全部そろえることではありません。それは後からでも間に合います。本当に価値があるのは、お産が始まってから退院までの数日を、自分がどう動くかを妊娠中に決めておくことです。

連絡の手順、産院までの行き方、立ち会いの可否、入院中の家のこと。この数個を先に話しておくだけで、当日のあなたは「探す人」ではなく「動ける人」になれます。今夜、テレビを消して、ひとつだけでも決めてみるところから始めてみてください。

参照

ママレコで、毎日の記録をかんたんに。
妊活から育児まで、ふたりで使える記録アプリです。

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